新しい経済圏を
ゼロから、
日本から。
代表取締役 CEO
加藤直人

大学院を中退してから3年間、私はあえて引きこもり、さまざまな技術に関する研究開発に没頭する中でVRと出会いました。肉体としての私自身が外を出歩かなくとも、食事をしなくとも、必要な情報をキャッチし、ストレスなく豊かな生活を送ることができる世界、メタバース。物理的な質量から解放され、全世界の人たちと瞬時につながり、遊び、仕事をすることができる世界。物理現象が存在しない、究極に合理的な新しい世界とも言えるのかもしれません。そして、この新しい世界はテクノロジーの発達によって、ここ数年、飛躍的な進化を遂げています。
2015年に創業した私たちクラスター社は、2017年に大規模バーチャルイベントを開催することのできるVRプラットフォーム「cluster」を公開。現在では、イベントだけでなく、オンラインゲームを投稿して遊ぶこともできるメタバースプラットフォームと進化しました。今後は、このプラットフォームの中にエコシステムを築き上げ、誰もがクリエーターとして参加できる新しい経済圏へと成長させていきたい。そして、イベント事業などの収益が安定し始めた今こそ、その実現に向けて一気に加速するタイミングだと考えています。
もちろん、新しい経済圏をゼロからつくることは簡単なことではありません。ルールもアーキテクチャーも存在しないところからのスタートです。時には常識を捻じ曲げたり、多少の無理を通さなければいけないこともあるでしょう。それでも、今ならGAFAやTencent、TESLAなど、名だたるグローバル企業に先立って、ここ日本から世界中の人たちが参加する新しい経済圏をつくることが可能です。まさに、人生を投じる価値のある仕事に取り組んでいるのです。